(2) エンドトキシン選択除去用吸着式血液浄化法において、18歳以上の患者にあっては、次のいずれにも該当する患者に対して行った場合に、「J041」吸着式血液浄化法により算定する。
ア エンドトキシン血症が強く疑われる状態であり、次のいずれかの項目に該当するもの。なお、診療報酬明細書の摘要欄に①から③までのいずれかの要件を満たす医学的根拠について記載すること。
① 細菌感染症を疑ってから当該治療が終了するまでに、エンドトキシン選択除去用吸着式血液浄化法の開始前までに行った「D018」細菌培養同定検査の「3」血液又は穿刺液(血液に限る。)において、グラム陰性桿菌の陽性が確認されている場合。
② 細菌感染症を疑ってから当該治療が終了するまでに、他の保険医療機関においてグラム陰性桿菌の感染が疑われ抗菌薬投与が行われていたことが証明されている患者であって、当該医療機関において初回に実施した「D018」細菌培養同定検査の「3」血液又は穿刺液(血液に限る。)が陰性である場合。
③ 細菌感染症を疑ってから当該治療が終了するまでに、当該医療機関において初回に実施した「D018」細菌培養同定検査の「3」血液又は穿刺液(血液に限る。)が陰性であるものの、グラム陰性桿菌による敗血症性ショックであることが「D018」細菌培養同定検査の「3」血液又は穿刺液(血液に限る。)以外の細菌培養同定検査において強く疑われ、日本救急医学会急性期DIC診断基準が4点以上の場合又はこれに準ずる場合。
イ 次のいずれも満たすもの。なお、診療報酬明細書の摘要欄に①及び②の要件を満たす医学的根拠について記載すること。
① 「日本版敗血症診療ガイドライン2016」に基づき、quick SOFAで2項目以上の項目を満たし、敗血症を疑った時から臓器障害評価を行った間で、総SOFAスコアの2点以上の上昇を認めること。
② 適切な輸液負荷にもかかわらず、平均血圧≧65mmHgを維持するために循環作動薬を必要とし、かつ血清乳酸値>2mmol/L(18mg/dL)を認めること。