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ハイリスク妊産婦共同管理料(U)での厚生局の指摘事項(医科)、算定留意事項のコラムです。厚生局の個別指導、監査は、弁護士にご相談下さい。

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保険診療での指摘事項(81):ハイリスク妊産婦共同管理料(U)

医療機関への個別指導・監査に強い、弁護士の鈴木陽介です。

サンベル法律事務所は、全国からご依頼頂き、指導監査に対応しています。

個別指導・監査には、弁護士を同席させるべきです。まずはご相談下さい。


ここでは、医科の医療機関の保険診療に関して、ハイリスク妊産婦共同管理料(U)での確認事項、個別指導での指摘事項、算定要件、算定留意事項などについてご説明します。

ご説明は、厚生労働省の医療指導監査室の保険診療確認事項リスト(医科)令和6年度改訂版ver.1に基づいており、弁護士鈴木が適宜加筆修正等しています。最新の取り扱いではない可能性や、また、地域などにより運用等異なる可能性があることに注意が必要です。

なお、厚生局の個別指導、新規個別指導に臨む保険医である医師の方は、まずは以下のコラムをご覧いただくことをお勧めします。

【コラム】1 医院への個別指導と弁護士の同席

     2 医院への新規個別指導の手続き概要


ハイリスク妊産婦共同管理料(U)での指摘事項


 1 ハイリスク妊産婦共同管理料(U)の算定

紹介元医師の属する保険医療機関がハイリスク妊産婦共同管理料(T)を算定していることを確認せずに算定している。

【コメント】
ハイリスク妊産婦共同管理料の対象患者について、以下の状態等である患者とされています。
一 妊婦であって次に掲げる状態にあるもの
   分娩時の妊娠週数が二十二週から三十二週未満の早産である患者
   妊娠高血圧症候群重症の患者
   前置胎盤(妊娠二十八週以降で出血等の病状を伴うものに限る。)の患者
   妊娠三十週未満の切迫早産(子宮収縮、子宮出血、頚管の開大、短縮又は軟化のいずれかの兆候を示すもの等に限る。)の患者
   多胎妊娠の患者
   子宮内胎児発育遅延の患者
   心疾患(治療中のものに限る。)の患者
   糖尿病(治療中のものに限る。)の患者
   甲状腺疾患(治療中のものに限る。)の患者
   腎疾患(治療中のものに限る。)の患者
   膠原病(治療中のものに限る。)の患者
   特発性血小板減少性紫斑病(治療中のものに限る。)の患者
   白血病(治療中のものに限る。)の患者
   血友病(治療中のものに限る。)の患者
   出血傾向のある状態(治療中のものに限る。)の患者
   HIV陽性の患者
   Rh不適合の患者
   当該妊娠中に帝王切開術以外の開腹手術を行った患者又は行うことを予定している患者
   精神疾患の患者(精神療法が実施されているものに限る。)
二 妊産婦であって次に掲げる状態にあるもの
   妊娠二十二週から三十二週未満の早産の患者
   四十歳以上の初産婦の患者
   分娩前のBMIが三十五以上の初産婦の患者
   妊娠高血圧症候群重症の患者
   常位胎盤早期剥離の患者
   前置胎盤(妊娠二十八週以降で出血等の病状を伴うものに限る。)の患者
   双胎間輸血症候群の患者
   多胎妊娠の患者
   子宮内胎児発育遅延の患者
   心疾患(治療中のものに限る。)の患者
   糖尿病(治療中のものに限る。)の患者
   特発性血小板減少性紫斑病(治療中のものに限る。)の患者
   白血病(治療中のものに限る。)の患者
   血友病(治療中のものに限る。)の患者
   出血傾向のある状態(治療中のものに限る。)の患者
   HIV陽性の患者
   当該妊娠中に帝王切開術以外の開腹手術を行った患者又は行うことを予定している患者
   精神疾患の患者(精神療法が実施されているものに限る。)

参考:ハイリスク妊産婦共同管理料(U)に関する留意事項通知(令和6年3月5日)
第1部 医学管理等
 第1節 医学管理料等
<ハイリスク妊産婦共同管理料(T)、ハイリスク妊産婦共同管理料(U)>
(4) ハイリスク妊産婦共同管理料(T)を算定する場合、紹介元医師の診療録には、紹介先の病院において患者の医学管理等を行った事実を記載し、紹介先の病院の診療録には紹介元医師による医学管理等が行われた旨を記載する。

(5) ハイリスク妊産婦共同管理料(U)は、紹介元医師の属する保険医療機関がハイリスク妊産婦共同管理料(T)を算定した場合に、紹介先の病院において算定する。

(6) 自院にて診療していた妊産婦の状態に異常が認められたために、他院へ搬送する場合において、医師が搬送先医療機関まで付き添い、搬送先の病院の医師と共同で医学管理等を行った場合においても算定できる。



厚生局の個別指導、監査に臨む医師、医療機関の方はお電話下さい。適切な対応を弁護士がアドバイスします。


医療機関・医師への指導、監査のコラム


厚生局による医療機関・保険医への個別指導と監査に関する弁護士のコラムです。
ハイリスク妊産婦共同管理料(U)での指摘事項、算定要件、算定での留意事項の他にもコラムがございます。
個別指導(医科)の際に、また日常の医院運営にご活用下さい。

 1 個別指導と監査の対応法

1  医療機関への厚生局の個別指導の対応法

 2 保険診療での指摘事項

1  指摘事項のコラム一覧

2  指摘事項(73):療養・就労両立支援指導料

3  指摘事項(74):開放型病院共同指導料(T)

4  指摘事項(75):開放型病院共同指導料(U)

5  指摘事項(76):退院時共同指導料1

6  指摘事項(77):退院時共同指導料2

7  指摘事項(78):介護支援等連携指導料

8  指摘事項(79):介護保険リハ移行支援料

9  指摘事項(80):ハイリスク妊産婦共同(T)

10 指摘事項(81):ハイリスク妊産婦共同(U)

11 指摘事項(82):がん治療連携計画策定料

12 指摘事項(83):認知症専門診断管理料

13 指摘事項(84):認知症療養指導料

14 指摘事項(85):認知症サポート指導料

15 指摘事項(86):肝炎インターフェロン治療計画

16 指摘事項(87):外来排尿自立指導料

17 指摘事項(88):ハイリスク妊産婦連携指導料1

18 指摘事項(89):ハイリスク妊産婦連携指導料2

19 指摘事項(90):遠隔連携診療料

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